私はこう思うけど、あなたはどう思う?
自分の意見を伝えつつ、あなたはどう思う?をつけることで、
相手の意見を聞く姿勢をオープンにしていますよという意思表示になります。
私と夫はお互いによくこの表現を使います。もしかしたら、国際結婚生活の中で無意識によく使うようになった表現かもしれません。一方的に自分の意見や思ったことを伝えたいのではなくて、一緒に何かを決めたいとき、一緒に考えたいときによく使います。
また、夫はよく私の家族と話をしている時に、私はこう思うけど、みなさんはどう思う?
と聞いています。私の家族に限らず、この一言を付け加えないと、夫の接したことのある日本の環境では相手の意見が自然に出てくることが少ないという経験と、自分の意見だけをストレートにバンっとテーブルに置いても、コミュニケーションのキャッチボールになりにくいと長年の日本での生活で身に着いた一言です。
コミュニケーションという言葉を使ったので、ここで言及しておきたいことがあります。
日本人はしばしば、発する表現が曖昧、ハイコンテキストと言われていますが、どの国とどの国の文化と比べているかへの意識が必要です。
日本と外国、または、日本と英語を母国語とする国etc…という大雑把なくくりで比較していないでしょうか。
相手がストレートな表現をする傾向がある国、ローコンテキストの国と比べればもちろん、日本は曖昧な表現をして、ハイコンテキストである傾向があると見られる可能性があります。
例えば、イギリスと日本を比べると上記の傾向が見られる可能性があります。
一方で、日本よりももっと曖昧な表現をする国、ハイコンテキストの国から日本を見ると、日本はストレートな表現をして、ローコンテキストの傾向があると見られる可能性があります。
日本は世界の中でみると、どのようなコミュニケーションの傾向をもっているでしょうか?皆さんはどう思いますか?
冒頭で書いた相手の意見を聞く姿勢をオープンにしていますよという意思表示に関して。
組織の中で、意見が出ないとお悩みの方は、
①あなたはどう思う?みんなはどう思う?をこれまでよりも多く使ってみる。
②即答ばかりを望むのではなく、トピックによって可能なものは前もって聞いたり、答えはこの会議の終わりにまた質問させて。など時間を与えることで、頭と心に余裕をつくってもらうなどの柔軟さを取り入れる。
③正解不正解はない、出してくれたアイデアに、良い悪いはない。ということを明確にする。
と効果があるかもしれません。
多文化環境で働く、学ぶときには、自分の意見を持つ・伝えることが大切だということは、周知の事実だと思います。でも、その伝え方、タイミングの良し悪しは身を置く文化によって違います。それと同時に、今回お話した、相手の意見を聞く姿勢、オープンさも多文化適応において私は大切なスキルだと思っています。
このブログを書いていての感想
私は今回、夫と私、夫と私の家族のやりとりで気付いた一言をとりあげました。
周りの人や自分が違う文化背景の人と接する時に取っている適応に意識的に注目し、言語化することで何にどう適応しているのかを可視化することも異文化適応力をつける方法だと思いました。また、何もスタイルを変えずに他の文化背景の人と接して、失敗してしまったことを言語化することも、次の機会で適応するためのよい勉強材料になります。
これからまた、夫と私のコミュニケーションで気付いたことがあれば
ブログに書いていきますね。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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