先日、(公財)福岡県国際交流センターで活躍される講師の方々と一緒にスキルアップ講座を行いました。私は第一部で「文化とはなにか」というテーマで皆さんと学び合いの場を持たせていただきました。(私の名前の横にオーストラリアとあるのは、滞在したことのある国の意味です。)久々に、対面で総勢約20名、5カ国以上の講師の皆さんと学び合えたことはとてもexcitingでした。
講師の方々は、県内にある小学校・中学校・高校に行き、国際理解教育事業のクラスを行います。
第二部では私も講師の方のワークショップに参加しました。
そこで、とても大切な、新たな気付きがありました。
それは、子供たちがクラスの中で目に見える文化をとおして感じることは、大人になって多様な文化に触れる時に感じることと大きく重なる部分があるということです。
国際理解教育事業で講師の方々は工夫を凝らし、母国、または滞在経験のある国の紹介をします。
楽器、衣装、ダンス、生活様式、言葉、気候。学生さんたちは目に見える文化を学び、触れるだけではなく、そこで感じることがあります。
見た事もない民族衣装を着た人が教室に入ってきた(ときに感じたこと)
先生に質問したいことがあったけれど、手を挙げることができなかった(ときに感じたこと)
伝統楽器を上手に弾くことができなかった(ときに感じたこと)
民族舞踊を一緒に踊ろうといわれた(ときに感じたこと)
これらととても似たことを大学生・社会人になっても海外で感じている人が多いことに気付きました。
自身が海外でマイノリティとなり、見た目が周りと違う(ときに感じたこと)
ディスカッション、会議で意見をいう事をためらった(ときに感じたこと)
英語でうまく表現できなかった(ときに感じたこと)
時間通りに帰宅する同僚に、もう終わりにして帰ろうと言われた(ときに感じたこと)
子供たちは、感じる事よりも、目に見えている文化(例えば、民族衣装・習慣)の部分に注目することが多いかもしれませんが、それはそれで悪い事ではありません。
将来、多様な文化に接するなかで感じる共感、時には違和感は、昔学校の異文化理解教育で味わった気持ちに似ていると思い出してくれたらいいなと思います。
そして、その感情をそのままにせず、どうしてそう感じたのかに向き合うことで、文化に対する感受性が養われていくのだろうという気づきを得た講座でした。
そして、多様な文化に接するときのワクワクも忘れずにいたいですね。
社会人になっても例外ではありません。
社内の外国籍社員とは距離を置きがち
語学力はついてきたけれど海外プロジェクト参加に手をあげる勇気がまだない
でも
英会話の先生が外国籍の先生だった
ALTの先生の授業を受けた
外国籍の人が、特別授業をしにやってきた
このような経験がおありではないでしょうか
今一度、その時に感じた事を思い出して、今だったらどう向き合うかを考えることで、 多様な文化に接する一歩を踏み出すことができるかもしれません。
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