私が何を面白いと思ってEmily in ParisのSeason4まで見てしまったかというと、Season1でアメリカ出身のEmilyが上司の前でフランスビジネスではご法度だということをやり、咎められたことを、逆にSeason4で上司がEmilyに対して似たことをしたり、Emilyは仕事・仕事の毎日だったけれど、数年フランスに住んだ後、影響を受けて余暇も大切にして過ごそうと試してみる場面があったり、Emilyがフランス人の同僚に無意識にやっていたことを今度はアメリカ人社員がEmilyにしたときにムッとしていたりと、シリーズが長くなっていくにつれて、「フランスVSアメリカ」ではなくなって、身を置いている文化に意識的に適応しようとしたり、適応に失敗したり、いつの間にか感化されていたりと、文化が交差する様子を見ることができる、そんなところに興味をそそられたからです。
リアルの組織も壁が出来るのではなく、文化が混ざりあっていく方向に行くことができるとよいですね。現実のビジネスでは上記に向かうまでの時間をかけることができないことが多い。だからこそ、文化を知り適応できることが重要だと私は考えています。
最初は馴染めていなかったEmilyも行動(と失敗と仲違いを経て!)を続けるうちに、上司や同僚から意見を聞いてもらえるようになり、だんだんと連携も生まれるようになったところはDE&Iにもつながります。ここは、Emilyの努力と上司や同僚の行動の変容によるものですね。
余談ですが、このドラマに出てくるフランス人やフランスの生活・職場の描写が、フランスの現実を表しているかどうかは、フランス人の中でも意見が分かれるのではないかと思います。(でも記事にあるとおり、どちらかというと、season1は特に、表していないに傾くのでしょう)多分この議論をしても得るものは少ないと思います。また、ある国のことをその他の国が描く場合、事実と違う!と言われることは多々あると思います。ただ、その中の描写には他文化の人が見たらそう映っているのかも、と他者の目になって自国を見つめるよい機会になる場合もあるので、正しい・正しくないの軸から離れて見てみるようにしています。
そして、Emilyのアメリカの上司がフランスにやってきた時はアメリカ VSフランスのビジネスのやり方の違いがクライマックスに達したときだったと感じます。 文化に関わる場面はまだまだありますが・・・興味のある方はぜひ見てみてください。
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