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  • Eriko da Costa

服装と価値観

更新日:1月6日

昨年、特に後半に現在・過去を振り返るとファッションに情熱を注いでいる・いた時期があったという話題になることが、仕事内外で多くありました。


これはファッションについて考えよという何かのサインだと思い、年始に色々と考えていました。


自分自身を振り返ると、今は思ったように情熱を注げていないのですが(笑)

中学生~大学生の時に服飾文化に強く興味を抱き、時間を使っていました。

中学校と高校は制服だったので、その分「私服」へのこだわりが強くなったのかもしれません。

小学校の頃からテレビでファッション通信を見て、大内順子さんの解説にうっとりしていたのを思い出します。今は夜の放送ですが、録画か再放送を見ていたのだと思います。セブンティーンやアンアン、ノンノといったその年代でポピュラーだったファッション雑誌ではなく、すこし背伸びしたオトナなファッション雑誌を買って読んでみたり。


服飾文化好きをカタチに残しておきたくて、大学生の時に属していた国際文化学科の研修旅行制度(当時、旅費を学校に出していただいていたと記憶しています)を利用してベルギーのアントワープに1週間ほど滞在して現地の服飾文化についてレポートを書きました。

そのころになると、例えば、反戦の意や自然破壊への警告といったデザイナーの意思を服に込める、表現することができるその才能への憧れ、敬意がありました。


それから、私は旅先で身につけるものを思い出に購入することが多いです。

旅先でその服に出会えた嬉しさや、ここでしか買えないかもしれないという限定ものへの弱さの現れ?!も今では世界中のものがオンラインで買いやすくなっているので後者の感情は薄れつつあります。これを身につけていると、また旅先を思い出すことができるというのも大きいです。


その後のこともまだまだ出てくるのですが、割愛して・・・


洋服を選ぶ基準にも何かのヒントがありそうです。

デザイン、機能性、価格、デザイナーの思想、最近だと、エシカルも基準として入る人もいると思います。基準を全て満たした製品を買うのか、どれか無くてもいいのか。


みなさんも、ご自身の服飾の変遷をたどってみると、色々な価値観を顧みることができるのではないでしょうか。結構、楽しいですよね。


さてさて、前置きが長くなってしまいましたが

日本のコスプレ文化を私なりにホフステードの6次元モデルで考えてみました。


みんなと同じがいい、違うのは不安という感情を持つ人が多い傾向がある日本の国民文化。

ホフステードの6次元モデルでいうと、不確実性の許容‐回避の次元で、回避の傾向が強い日本。

それでいて、コスプレ文化というマジョリティとは違う服装をすることが育ったのはどうしてだろうと思いませんか?


①やや集団主義傾向。

日本は世界の中でみるとやや集団主義傾向のある文化です。

なので、ある程度の規模(何かとの比較が必要になりますが、現在34万人ほど、年間250億円ほどの市場規模との見方があります)になると、個人個人個性的なコスプレをしながらも、コスプレイヤーの方の中で「私たちはこういうグループです」という意識が芽生えやすくなり、規模が大きくなる土台ができる。(一方で、個人主義だと、「私はこういうコスプレをする人間です」という個が多数存在するというイメージ)


②不確実性の回避傾向

不確実性の回避傾向には、上記で触れた「違うのは不安という感情」に加えて、普段とは別の機会を設定して感情を表現するという傾向もあります。コスプレイヤーの方にもこの傾向がみえるのではないかと思いますが、ここはその方々の意見を実際に多く聞いてみる必要がありますね。

多くのインタビュー記事で、普段とは別の自分になれる時間といった言葉が見られます。


こうやって見ていくと、文化によってコスプレをやる理由(背景)が違うかもしれません。

コスプレイヤーの方で世界中のコスプレイヤーの方と交流される機会があったら聞いてみてください!


今回のブログでは、服飾文化という目に見える文化の背景にある個人の価値観や感情とその変化について。それから、日本のサブカルチャーであるコスプレをホフステードの6次元モデルを使ってそこにある文化的傾向の仮説をたててみました。


ホフステードの6次元モデルを知って、使っていきましょう。 普段のセッションではビジネスシーン、留学シーンで使う6次元モデルのお話をすることが多いですが、上記のような使い方もあります。


最後までお読み下さりありがとうございました。


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